「VBAマクロとは何か?」という話題から始まり、皆さんの業務等へVBAマクロを取り入れてもらうための準備等を記載しております。
本章の構成は以下の通り。本ページでは「1. VBAマクロとは?」を掲載しております。
1. VBAマクロとは何か、何ができるのか 本ページ
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└1-1. VBAとは?
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└1-2. マクロとは?
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└1-3. VBAマクロを使ってExcelでは何ができるか?
2.ExcelでVBAマクロを利用するための準備 別ページ
└2-1. ExcelがあればOK。
└2-2.「開発タブ」の表示
└2-3.「VBE画面」の説明と「マクロの保存先」
└2-4.「マクロ有効ブック」で保存
3. ExcelにおけるVBAマクロの登録と利用方法 別ページ
└3-1. VBAマクロを標準モジュールへ登録
└3-2. 標準モジュールの名称変更
└3-3. 登録したマクロの使用方法
1.VBAマクロとは?
VBAマクロと似た言葉で、エクセルVBA、エクセルVBAマクロ、VBA(単体)などを目にしたことがあると思います。本稿では、「VBA」・「マクロ」それぞれが何を表しているかを確認し、VBAマクロによってExcel上で何ができるかを確認します。
1-1. VBAとは?
VBA(Visual Basic for Applications)は、プログラミング言語の一種です。C言語やPythonなどと同じくくりですね。
プログラミング言語の中でもVBAは、Office製品に特化したプログラミング言語であり、Excelのみならず、WordやPowerpointでも使用できるものになります。
1-2. マクロとは?
続いて、VBAマクロという言葉における「マクロ」の意味合いを確認しましょう。
マクロは、一般用語としての意味合いと、IT用語としての意味合いを含んでいます。
【一般用語としてのマクロ】
一般用語としては、ミクロ(micro)の対義語として用いられ、巨大であること、巨視的であること、という意味があります。「ミクロな視点とマクロな視点」の様な使われ方は、馴染みがあると思います。
【IT用語としてのマクロ】
IT用語としては、「複数の操作手順をまとめたものを一つの操作として登録しておき、必要に応じて簡易に実行できるもの」という意味合いがあります。
以上の内容から、「VBAマクロ」とは、「プログラミング言語であるVBAによって記述された、一連の操作を実行する手順を登録したもの」と解釈できます。
1-3. VBAマクロを使ってExcelでは何ができるか?
VBAマクロを用いたExcel操作では、一体どのような操作が可能なのでしょうか?
まず、VBAマクロを使用することでExcel上のプログラムは全て操作できます。
では、Excelでは何ができるでしょうか?Excelは、「参照設定」という拡張機能(機能自体は標準で実装されています)をユーザーが設定することでwindows上のほとんどの機能を使用できます。大多数の人は、Excelを「情報を読み取り、整理するツール」として使用していると思いますが、「整理した情報をOutLookを使ってメールで送信する」などの+αまで踏み込んで使用できてしまうのです。
なので、「VBAマクロでは何ができるか?」という問いに対しては、「Excelの標準機能は勿論のこと、windows上の機能まで利用できます」と回答できます。